2023年10月17日

モーリス・ラクロア AIKON #tide
私たちの旅は終わらない

2022年3月、モーリス・ラクロアは画期的な取り組みを発表しました。それは、アップサイクルされたオーシャンバウンド プラスチックを使用して時計や関連するパッケージを製造するというものでした。この分野を専門とする企業 #tide と協力し、モーリス・ラクロアは、3年間で1,000万本のペットボトルを回収するプロジェクトを立ち上げましたが、それからわずか1年半で、すでに700万本以上のペットボトルがタイのさまざまな島々を囲む海や海岸線から回収されています。そして今、フランシュ・モンターニュ地方を拠点とするこの時計ブランドは、これまでの取り組みを振り返るとともに、将来への決意を新たにしています。

ブランドの大人気アーバンウォッチ「AIKON」のおなじみのデザインコードを取り入れ、昨年発表された「AIKON #tide」。アップサイクルされたオーシャンバウンド プラスチックを使用し、人目を引く新色を揃えた#tideモデルは、スイスが誇るクオリティと高い知覚価値を提供するというモーリス・ラクロアの名声を永続させています。さらに、時計製造に対するこのサステナブルなアプローチは、製品のパッケージにも及んでいます。

スイスに拠点を置くペットボトル再生の専門会社#tideと協力し、モーリス・ラクロアは、プラスチック回収活動のスポンサーとなり、ロングテールボート、倉庫、設備の購入資金を提供しています。当初このプロジェクトは、2022年から3年間で1,000万本のペットボトルを回収することが目標でしたが、開始からわずか1年半でタイのさまざまな島々を囲む海から700万本以上のペットボトルが回収されました。

ステファン・ワザー(モーリス・ラクロア マネージングディレクター)は次のように述べています。「モーリス・ラクロアは、#tideとの協力や、海からのペットボトル回収に積極的に取り組んでいるコミュニティを訪問することを楽しんでいます。2022年に発表したプロジェクトの完了が近づくにつれ、私たちはこのまま立ち去りたくないという気持ちが強くなってきました。これは私たちにとって決して一度やればいいという取り組みではないのですから。私たちの旅は『たとえ一滴でも、変化は起こせる』というところから始まりましたが、すでに一滴をはるかに超える成果を上げていると思います。とはいえ、私たちの誰もが満足してはならないのです。私たちはサステナビリティを信じているので、この分野での私たちの仕事は続けなければなりません」

モーリス・ラクロアはまた教育プログラムにも資金を提供し、リサイクルの重要性について学校で授業も行っています。これは子供たちにも関わってもらい、リサイクルのメリットについての理解を深めてもらうことで、海洋環境に対する意識を高め、未来の世代のために海を保護することを目指しています。現在までに、この共同プロジェクトにより、13校550人の子供たちが教育ワークショップに参加してくれました。

海や海岸線から回収されたペットボトルは、分別され、洗浄され、回収地点の近くで圧縮されます。ボトルはフレーク状に裁断され、その後、より小さな粒状にし、さらに社外秘の処方を組み合わせて、アップサイクルプラスチックに仕上げ、これがやがて色鮮やかで美しい「AIKON #tide」ウォッチの製造に使われるのです。

2022年当時、モーリス・ラクロアは「That's what a drop makes(たとえ一滴でも、変化は起こせる)」をキャッチフレーズに、このプロジェクトを推進することにしました。ただし、「AIKON #tide」は大海の一滴どころではありません。海から700万本のペットボトルが回収されれば、タイの海岸に打ち寄せる海を汚染するペットボトルを700万本減らすことができるのです。

300万本のペットボトルを残している時点で、モーリス・ラクロアは、当初の目標が達成された後も支援をやめたくなかったため、この地域での#tideとの協力を継続することを決断しました。このサステナビリティ プロジェクトはさらに、単に海からペットボトルを回収するだけでなく、地元住民にメリットをもたらすものでもあります。

より多くのペットボトルを回収するだけでなく、モーリス・ラクロアは、プラスチックを保管する倉庫の増設や、ボートがより安全かつ効率的にペットボトルを陸揚げできるようラノーンに桟橋を建設するための資金も提供する予定です。作業者は現場で生活することがほとんどであるため、スタッフ用の宿泊施設も改修されます。モーリス・ラクロアはさらに、ロングテールボートのメンテナンスやタイにおける回収ポイントの拡大を支援し続けながら、今後もより多くのアイデアを提案していきます。現在、ペットボトルの回収に携わっているのは約80人で、そのうち14人がラノーンの施設で働いています。

回収されたプラスチックの中には、ポリスチレンのようにリサイクルには適さないものもあるため、#tideはこうした廃棄物をEco Bricksに生まれ変わらせ、その後、家具や学校の施設にも利用できるようにするパイロットプロジェクトに取り組んでいます。

トーマス・ショーリ(#tide創業者兼CEO)は、「人間性と環境への敬意が組み合わされたスイスならではのクオリティと完璧さという同じ価値観を共有していることから、モーリス・ラクロアとのコラボレーションはまさにパーフェクトマッチです」と言います。

「モーリス・ラクロアとの関係は、360°パートナーシップとはこうあるべきだという好例になっています。モーリス・ラクロアの卓越した時計やパッケージのために私たちがオーシャンバウンドプラスチックを供給することで協力し合っているだけではなく、モーリス・ラクロアの寛大な寄付のおかげで、私たちは何百万本ものペットボトルを回収し、倉庫を建設し、ボートを購入し、人々を教育することができています。このコラボレーションが、動植物、プラスチック汚染の影響を受けている人々を含む社会全体にとって大きなメリットをもたらすのです」